2013年11月24日日曜日

王であるキリスト

今日は教会暦最後の主日になります。今度の主日からは新しい教会暦A年が始まり、いよいよ待降節に入ります。

今日の主日ミサを司式された祐川神父様のお説教の一部をご紹介します。



ミサの始まる入堂前に、かわいらしい小さなお子さんから元気な声で「お早うございます!」と呼びかけられました。
子供というのは、無邪気で裏表がなく愛らしいものです。
しかし、幼子は歩くのにも不安定で、もちろん身体も心も完全なものではありません。
私たちは、そういう完璧ではない、弱さを持つ不完全なものであるからこそ、愛情というものを感じるのかもしれません。
神様に対する感情も同様なものなのかもしれません。人は完全無欠な存在に対して愛を感じることは難しいものです。
しかし、イエスが人々の眼前で、もがき苦しみ、そして最後には十字架に磔にされた姿を晒したからこそ、私たちは神がお遣わしになったイエスを愛し、神の子そして王として付き従うことを選んだのかもしれません。
今日の福音に示されたイエスの”王”としての姿を改めて思い起こし、使徒職の一つである「王職」について意識しながら、それぞれの自分の置かれた場で、日々の生活を送ることができるよう心がけていきましょう。


【信仰年が閉幕】
昨年の10月11日から始まった「信仰年」が、今日の「王であるキリスト」で閉幕します。
この一年をどのように過ごされましたか?
北一条教会が信仰年で取り組んだテーマは次のようなものでした。


【お知らせ】
  • ミサの後、運営委員会が行われました。
  • カテドラルホールでミニバザーが行われました。
  • 円山教会で、14時~中央ブロック会議が行われました。
  • 12月7日(土)と8日(日)の両日、月寒教会でケン神父様(メリノール宣教会司祭、天使大学講師)による待降節黙想会が行われます。



2013年11月17日日曜日

年間第33主日 「終末について」

フィリピンのイースタービレッジを訪問されていた祐川神父様が帰国され、今日の主日ミサを司式されました。


開祭のご挨拶で、「今回のフィリピンを襲った台風で、日本の多くの皆さんからご心配の連絡がありましたが、イースタービレッジのあるミンダナオ島には全く被害はありませんでした。しかし、私も訪れたことがあるタクロバン市があるレイテ島などでは甚大な被害が報告されており、まだ全容さえはっきり分かっていないようです。被災された方々が希望を見い出せるよう今日のミサでお祈りしましょう。また今日のミサ献金は、カリタスジャパンが行っている救援募金に当てることにしています。」というお話がありました。

祐川神父様のお説教の一部をご紹介します。

今日の福音書(ルカ21・5‐19)にある終末の話を、私は子供の頃とても恐ろしい思いで聞いたことを覚えています。
ルカ福音書は、イエス様が福音書の中で言われている神殿の崩壊等の出来事が実際に起こった西暦70年以降に書かれたという背景もあり、”終末”について非常にリアルな表現がされています。しかし、ヨハネ黙示録の終わりは、「主よ、来てください(マラナ・タ)」で結ばれており、終末における神の国の勝利、すなわち希望について示されています。

ミサの中で毎回唱えている「回心の祈り」について改めて考えてみましょう。
「兄弟の皆さんに告白します。わたしは、思い、ことば、行い、怠りによってたびたび罪を犯しました。・・・・」と唱えていますが、
イエス様の教えである愛をもって、”思って”いるでしょうか?心の中でいつも他人の欠点や過ちばかりを非難していないでしょうか?
”ことば”でも同じようなことをしていないでしょうか?
人の欠点や不足している点を、思いやり補うような行動をしているでしょうか?
そして、愛をもって”思い”、”ことば”、”行い”をすることを怠ってはいないでしょうか?
典礼暦の一年の締めくくりに、「回心の祈り」の意味を改めて思い起こし心がけていくことで、私たちの共同体もより良いものとなっていくものと思います。

2013年11月16日土曜日

フィリピン台風 救援募金の呼びかけ

先週の11月8日に台風30号がフィリピンを襲ってから1週間が経ちましたが、甚大な被害の実態が連日、テレビや新聞等で報道されています。国民の10人に1人にあたる900万人が被災し、190万人が家屋を失うなどし緊急援助を必要としています。
カリタスジャパンでは、カリタスフィリピンが行う救援活動の支援を表明し、救援募金の協力を呼びかけています。
当教会でも明日の主日ミサで、緊急の救援募金を呼びかける予定としています。

カリタスジャパン 救援募金の呼びかけ


2013年11月10日日曜日

年間第32主日 「イエス様とサドカイ派」

今日の福音朗読(ルカ 20・27-38)は、イエス様と死者の復活を否定するサドカイ派の人々との問答が描かれています。

今日の主日ミサの司式をされた勝谷司教様のお説教の一部をご紹介します。



今日の福音を理解するためには、まず背景を説明しなければなりません。
サドカイ派は、モーセ5書(創世記~申命記)のみを聖典として認め、復活を信じていませんでした。また、当時では社会的、経済的にも優位な立場にある人々からなっていました。
聖書とは、神様は不変ですが関わりを持つ人間の方が様々な経験を積んで変わっていくという、生まれてから死ぬまでの人の一生に例える事ができます。
その中で、モーセ5書というのは、まだ経験の足りない幼子が、庇護者の言うことにただ従えば良いという、人間の側が未熟な時期にあたります。
ですから、今回登場するサドカイ派のように、聖書のある一部分だけを取り上げて、その教えだけに従うということには危うい面があります。

サドカイ派は、「神様にのみ頼ることしかできない」苦しみの中にいる人々とは無縁の立場にあり、神様との関係性は希薄で、彼らの行っていた典礼は、神様と繋がらない冷たいものだったのではないでしょうか。

過酷な現実社会の中では、第一朗読(マカバイ記 2マカバイ 7・1-2,9-14)にあるように信仰を持たない悪によって苦しむ人々がおり、復活がなければ救いを見出すことは困難な現実もあります。イエス様はそのような人々に復活を、そして神様の慈しみと愛を示してくださいました。
私たちも今日の福音のサドカイ派のことを戒めとして心に留めておきましょう。


ミサの後、大掃除が行われ、多くの方々のご協力をいただきました。
ボーイスカウトの皆さんにもお手伝いいただきました。有難うございます。
大掃除の後は、B地区の皆さんがご用意してくれた温かい昼食いただきました。

2013年11月3日日曜日

年間第31主日 「イエス様とザアカイ」

今日の主日ミサは森田神父様の司式でした。


今日の福音書(ルカ 19・1-10)では、イエス様がエルサレムに向かう旅の途中で立ち寄ったエリコの町での、イエス様と徴税人の頭であったザアカイとの出会いが書かれています。

主日ミサでの森田神父様のお説教の一部をご紹介します。


今日の福音に登場する徴税人のザアカイは、その職業ゆえ周りのユダヤ人からも罪人のレッテルを貼られ、当人もそのことに半ば諦め、開き直って生きていたことと想像されます。そのザアカイは、自分と同じ徴税人であったマタイを弟子に持ち、人々に対して罪の赦しを行っているというイエス様の噂を耳にし、イエス様が近くを通り過ぎるようとした時、一目見ようと桑の木に登りました。
その時のザアカイの心情は、興味本位なものなのか、イエス様が本物かどうか見定めてやろうとするものであったのか、それとも心の底から罪の赦しを得て救われたいという思いであったのかは想像するしかありません。
木に登っているザアカイにイエス様は言われました「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」こうしてザアカイはイエス様に招かれることになりました。
今日の福音にあるこのような神様の慈しみは、「見失った羊」(ルカ 15・4-7)でも同じように書かれています。
私たちが神様に招かれるきっかけには、神秘性を感じるものがあります。
私の身近でも、そのような方々を多く知っています。
不完全なものとして神様に招かれた私たちが、罪人にも赦しを与えるイエス様の慈しみをとおして、少しでも完全なものに近づいていくことができるようつとめてまいりましょう。


秋が深まって来ました。体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

教会の敷地の木々も色付きを見せてきています。



お知らせ
11月10日(日)は秋の大掃除です。聖堂床のワックスがけも行います。多くの皆さまのお手伝いをよろしくお願い申し上げます。