2022年7月2日土曜日

7月3日 年間第14主日

 レイナルド神父様の福音メッセージを聖書朗読箇所と併せてご紹介します。




【福音メッセージ】 年間第14主日 2022年7月3日  レイ神父


この週の福音書でイエスは一つの光景をご覧になります。サタンが稲妻のように天から落ち、敵はイエスの教会から遣わされた布教者たちの教えに屈服しました。

神聖な裁きによる収穫で民族を集め始めるようにとイエスから派遣された(イザヤ27:12-13,ヨエル書4:13)その72名は教会を受け継ぐ使命の象徴となりました。その72名の使命を継承し、教会は神の国の到来を宣言して、イエスの平和と憐れみの祝福を地上全ての家々、イエスが訪れようとする全ての町や場所に提供します。

今日の主の語調は厳粛です。それは教会の教えの中で「神の国が近づいた」、誰にとっても決断の時はやってきたからです。イエスが遣わされた使者たちを受け入れない人々はソドムのような運命となるのです。

しかし信じる者は、パウロが今週の書簡で祝福する「神のイスラエル」、それは美しい第一朗読で祝う母なるシオンの教会のその乳房からの滋養と、平和、憐れみ、保護を見出すのです。

教会は新しい信仰の家族であり(ガラテヤ書6:10)そこで私たちは永遠に持続する新たな名を受けますが(イザヤ66:22)、それは天に書き記されています。

今週の詩編では、私たちは救いの歴史を通して神の「人々におこなわれたおそるべきわざ」を歌います。しかし全てのみ業のうち、海を乾燥した大地に変えた事とはパウロが「新たな創造」と呼んだ私たちの期待と過ぎ越しへの準備そのものに違いありません。

そして出エジプト記の時代の人々が荒野の蛇やサソリから守られたように(申命記8-15)神はその教会に「敵の全ての力」を上回る力をお与えになりました。この世の荒野を進んでいくとき、なにものも私たちを傷つけません。収穫の主を待ち、そして地上の全てのものが神に向かって喜びの声をあげる時を待ちながら、神の栄光を褒め歌って参りましょう。


【聖書朗読箇所】

救いの源である神よ、

  あなたは分裂に悩む世界にひとり子を遣わし、平和と一致の道を示してくださいました。

  この集いに招かれた一人ひとりが、新しい心で救いのことばを聞くことができますように。

集会祈願より


第1朗読 イザヤの預言 66章10-14c節

エルサレムと共に喜び祝い 彼女のゆえに喜び躍れ 彼女を愛するすべての人よ。

彼女と共に喜び楽しめ 彼女のために喪に服していたすべての人よ。

彼女の慰めの乳房から飲んで、飽き足り 豊かな乳房に養われ、喜びを得よ。

主はこう言われる。

見よ、わたしは彼女に向けよう

平和を大河のように 国々の栄えを洪水の流れのように。

あなたたちは乳房に養われ 抱いて運ばれ、膝の上であやされる。

母がその子を慰めるように わたしはあなたたちを慰める。

エルサレムであなたたちは慰めを受ける。

これを見て、あなたたちの心は喜び楽しみ あなたたちの骨は青草のように育つ。

主の御手は僕たちと共にあ(る)ことがこうして示される。


第2朗読 使徒パウロのガラテヤの教会への手紙 6章14-18節

 (皆さん、)このわたしには、わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、 誇るものが決してあってはなりません。 この十字架によって、世はわたしに対し、 わたしは世に対してはりつけにされているのです。 割礼の有無は問題ではなく、大切なのは、新しく創造されることです。 このような原理に従って生きていく人の上に、 つまり、神のイスラエルの上に平和と憐れみがあるように。 これからは、だれもわたしを煩わさないでほしい。 わたしは、イエスの焼き印を身に受けているのです。

兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、 あなたがたの霊と共にあるように、アーメン。


福音朗読 ルカによる福音 10章1-12,17-20節

 (そのとき、)主はほかに七十二人を任命し、 御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた。 そして、彼らに言われた。 「収穫は多いが、働き手が少ない。 だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。 行きなさい。 わたしはあなたがたを遣わす。 それは、狼の群れに小羊を送り込むようなものだ。 財布も袋も履物も持って行くな。 途中でだれにも挨拶をするな。 どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。 平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。 もし、いなければ、その平和はあなたがたに戻ってくる。 その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさい。 働く者が報酬を受けるのは当然だからである。家から家へと渡り歩くな。 どこかの町に入り、迎え入れられたら、出される物を食べ、 その町の病人をいやし、また、『神の国はあなたがたに近づいた』と言いなさい。

 しかし、町に入っても、迎え入れられなければ、 広場に出てこう言いなさい。 『足についたこの町の埃さえも払い落として、あなたがたに返す。 しかし、神の国が近づいたことを知れ』と。 言っておくが、かの日には、その町よりまだソドムの方が軽い罰で済む。」 七十二人は喜んで帰って来て、こう言った。 「主よ、お名前を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します。」 イエスは言われた。「わたしは、サタンが稲妻のように天から落ちるのを見ていた。 蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を、 わたしはあなたがたに授けた。 だから、あなたがたに害を加えるものは何一つない。 しかし、悪霊があなたがたに服従するからといって、喜んではならない。 むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」