「聖書通読の旅」が始まって、およそ一ヶ月が経ちました。
”ツアー”に参加されている皆さま、旅は順調に進んでいますか?
ここからは私事ですが、
不心得者の信者である私は、旧約聖書は当然持っているものだと思い込んでおり、
小一時間、書棚や周辺を探しましたが見つからず、その時になって初めて自分は持っていなかったという事実に気付く始末で、まず、旧約聖書を手に入れるところから始めなければなりませんでした。
恥ずかしい話、私のこれまでの旧約聖書の理解は、子供の頃に教会学校や神父様の家庭訪問などで教わった”聖書物語”が基礎になっており、それ以降は主日ミサの「聖書と典礼」第一朗読によるものです。
元来、怠惰な性格のため、道具を揃えても長続きしないのがこれまでの常だったので、
購入を決める前に、ネット上で見つけた旧約聖書の邦訳サイトを試すことにしました。
ところが、これが直訳調なため、話としてもあまり面白みがなく、しかも淡々とし過ぎていて、
それでも何とか創世記の半ばあたりまで到達することができました。
でもこれ以上はちょっと辛くなってきたので、意を決して本を購入することに。
そこで馴染みの”アマゾン商店”で旧約聖書を探してみたのですが、
実にいろいろな種類があることに驚き、そして購入を決めるのに2日ほどを要しました。
注文後、大抵は1~2日後には発送されるのですが、在庫が無いためか発送まで10日ほど待たされました。そして、ようやく家に届いたころは、もう12月の半ばを過ぎていました。
さあこれで出立の準備は整ったぞ。しかし、ここからが・・・・。
本があることだけで安堵してしまうのですなー、怠惰な性格ゆえ。
そして仕事や雑事にかまけてページも開かずに10日間ほど机の上に放置。
この時点でクリスマスは既に終わっており、もう年末が近づいていたのです。
そろそろ始めないといけないな、と思いつつ、いよいよ休暇に入り、
ちょっと焦る気持ちも芽生え、石井氏が用意してくれた”旅”の行程表を恐る恐る見てみると、
12月中はまだ「創世記」であることがわかり、少しほっとしました。
なあんだ、まだ挽回可能でしょう、この正月休みに「創世記」全部読んでしまいましょう、余裕,余裕、
と、ここで初めて、購入した旧約聖書を開きました。
ところが、あれ、あれれ、良く見えない、字が小さ過ぎ・・・・。
50を過ぎ老化が進行しつつある自身のことを甘くみておりました。
しかし、決して安くない投資をしたことに意を決し、
夜は、目が霞みながらも、なんとか読み進み、「創世記」をなんとか通過、
年が明けてから、ようやく「出エジプト記」へと歩みを進めることができました。
でも旧約聖書は、予想していたよりも難物でした。
むむむむ、登場人物の多いこと多いこと、人智を遥かに超えておる。
小生の出来のよくない頭のキャパでは整理不能・・・。
よし分かりました、整理しないぞ!。細部は多少犠牲にしてでも、
主要な流れだけは抑えるようにしようじゃないか、
と、気持ちを切り替え、モーセが神から受けた十戒のところまで、
今日ようやく辿り着いた次第です。
まだまだこれからも、自分自身との戦いがありそうです。
でも、まあのんびり行きましょうや。
”旅”というものはそもそも楽しむものではありませんか!
(ザベリオ・E.K 旅の途中で)