2013年10月27日日曜日

年間第30主日 「ファリサイ派と徴税人のたとえ」

朝晩すっかり寒くなってきました。秋が駆け足で通り過ぎようとしています。
皆さま、風邪などひかないようお身体にはくれぐれもお気をつけくださいね。

さて、
年間第30主日のミサは、祐川神父様の司式でした。
今日の福音朗読は、先週から引き続いて「祈り」がテーマになっています。
神父様のお説教の内容を一部ご紹介します。


聖書に「貧しい人は幸いである(ルカ6・20)」という有名なみ言葉があります。
何故、幸いなのでしょうか?誰でも貧しさからは遠ざかりたいものです。

「貧しい人」は、影響力もなく周りから重要視されず軽んじられます。
そして、搾取される立場になり、さらに何もかにも失っていきます。
その結果、神様にすがることしか残された道がなくなります。
この神様に頼り切るということこそが、「幸いなことなのですよ」ということを教えてくれているのです。

今日の福音朗読を改めて振り返ってみましょう。
二人の人が祈るために神殿に上りました。1人はファリサイ派の人で、心の中で祈ったことは、他の人よりも優れている自分のことでした。つまりこの人は、形では神様にお祈りしているようでいて、実のところは自分自身を頼りにしているに過ぎないのです。この姿勢こそをイエス様は戒めておられます。

私たちも無意識のうちに、このファリサイ派の人と同じように、他者と自分を比較して、優越感、逆に劣等感といった感情に流されていることがないでしょうか?
ありのままの自分で、神様と向き合い、祈り、そして委ねることを忘れることがないように心がけていきましょう。


【お知らせ】

  1. 10月20日(日)にカテドラルホールでDVD鑑賞会が行われました。約40名ほどの皆さんが参加して、祐川神父様が立ち上げ現在も施設長を務められている「イースター・ビレッジ」を扱ったDVD「復活と希望の村から」を視聴しました。皆さま大変感動されておられたようで、当教会での支援について今後、相談していくことになります。
  2. 10月21日(月)に聖堂でカテドラルコンサートが行われ、約160名の方の入場がありました。
  3. 福祉部では、降誕祭を迎えるにあたり、教会に来られない方々のために「クリスマスカード」の発送準備をしています。お送りしたほうがよい方の心当たりがありましたら、福祉部もしくは地区代表の方にご連絡ください。
  4. 教会ではセキュリティ設備の設置準備を進めています。運用方法が決まりましたら皆様にお伝えする予定です。
  5. 今週から教会駐車場の排水溝設置工事が始まります。1週間ほどかかる予定です。
  6. 祐川神父様は、明日(10月28日)から11月14日までの間、フィリピンのイースタービレッジに行かれます。旅の安全をお祈りしています。


2013年10月20日日曜日

年間第29主日 新司教着座

先週の10月14日に叙階された勝谷司教様が、今日、司教としては初めての主日ミサを司式されました。そして、また、主日のミサで初めて司教座に着座されました。



司教様のお説教では、時折ユーモアも交えながら、次のようなお話がありました。
司祭に叙階して初めて、主任司祭として就任したのが夕張教会でした。
当時の夕張教会は、聖堂をはじめ併設する保育園など建物の老朽化が著しく、あちこち雨漏りがする有様でした。
私は、この教会を地域の人たちにも役立ててもらえるような開かれた教会にしたいと思い、資金の当てもないまま、信徒総会で教会の改築を決めました。いざ決めたのはいいが資金をどうするか。

しかし、その後、通常かかる費用の半額程度で請け負って下さる業者の方が現れたり、また、教会が運営する保育園出身の地元の方々から思いもよらないほどの寄付も集まり、実現することができたのです。
一見、困難だと思われるようなことでも、それが神様が望まれていることなら、良い方向に私たちをお導き下さるのです。
札幌教区もこれから新らしいビジョンのもと動き出す時が来ますが、その実現には様々な困難が伴うことと思います。しかし、それが正しい道であるなら、必ず神様がお導きになります。


ミサの後、カテドラルホールで「イースタービレッジ 復活と希望の村から」のDVD鑑賞会が行われました。これは、祐川神父様がフィリッピンで立ち上げたイースタービレッジの記録です。
午後からは、バスをチャーターし、白石墓地と里塚墓地での合同墓参が行われました。

祐川神父様からのお知らせで、毎年カトリック札幌教区として行われている高校生主体のフィリピンエクスポージャー募集の案内がありました。来年の1月2日から11日までイースタービレッジで行われる予定です。教区と教会から参加費の助成もあるとのことです。
詳細の案内は、教会ホール掲示板をご覧ください。

2013年10月14日月曜日

10月14日 ベルナルド勝谷太治師 司教叙階式

今日、札幌司教区に新司教が誕生いたしました。
10月14日(月・祝日)午後2時から、藤学園講堂でベルナルド勝谷太治被選司教様の司教叙階式が行われました。
会場は2階席も含め満席になり、およそ2000名が叙階式に参列しました。

開祭に先立ち、叙階式実行委員長を務められた上杉神父様からご挨拶がありました。


典礼聖歌5番「あなたの いきを」が歌われる中、司教・司祭団の入場です。



壇上には、日本全国からお集まりになった司教様と、道内を中心に司牧されている司祭団が列席されました。


主司式は、東京大司教区の ペトロ岡田武夫大司教様でした。


第一朗読「使徒パウロのコリントの教会への手紙(Ⅰコリント1章22-31節)」


福音朗読「ヨハネによる福音(ヨハネ17章21-24節)」




【叙階の儀】
「聖霊の続唱」が唄われた後、受階者の紹介があり、
使徒座の任命書が朗読されました。



タルチシオ菊地司教様によるお説教



【受階者の約束】


【按手と叙階の祈り】
「諸聖人の連願」の後、主司式司教様が受階者の頭の上に按手し、続いて、列席しているすべての司教様が1人ずつ同じように按手していきました。





叙階の祈り


【聖香油の塗油、福音書の授与、指輪の授与、ミトラ(司教帽)の授与、バクルス(牧杖)の授与】

聖香油の塗油


指輪の授与


ミトラ(司教帽)の授与


以上で叙階の儀は終わり、奉納から通常どおりのミサが続けられました。
感謝の典礼からは、新司教がミサの主司式を務められました。


【閉祭】
列席された各師からご挨拶がありました。

教皇大使 ジョゼフ・チェノットゥ大司教様


司教団代表 ペトロ 岡田武夫 東京大司教様


前札幌司教 ペトロ 地主敏夫 司教様


新司教 ベルナルド 勝谷太治司教様のご挨拶(その1)



新司教 ベルナルド 勝谷太治司教様のご挨拶(その2)


退堂の前に司教・司祭団の記念写真が撮影されました。




 



この後、藤学園体育館へ会場を移動し、祝賀会が行われました。

札幌教区信徒の長年の念願がかない今日、新しい司教様が誕生いたしました。
ベルナルド 勝谷太治新司教のもと、
私たち共同体がこれからも実り豊かな信仰の日々を送ることができますようお祈りいたしましょう。

神に感謝

2013年10月13日日曜日

年間第28主日 「あなたの信仰があなたを救った (ルカ 17.19)」

今日の典礼のテーマは、信仰による救いです。

ミサを司式された勝谷被選司教様のお説教の一部をご紹介します。


福音朗読(17・11-19)では、イエス様が重い皮膚病を患っている人を清くされた話が語れています。
この話には、もう一つの側面があります。イエスに救いを求めにきた皮膚病を患う人は全部で10人でしたが、そのうち、いやされたことに感謝しに戻ってきたのは、異邦人であったサマリヤ人たった1人だけでした。病気に苦しんでいるときには、人種の隔たりを超えて身を寄せ合っていたにも関わらず。
このようなことは実社会で暮らす私たちのまわりでも頻繁に起こっていることです。例えば独裁政権を倒すまでは民衆が一丸となって力を合わせていたにも関わらず、いざ政権を倒した途端に今度は新たな権力争いに走ってしまうという話はよく耳にします。そしてこのことは、実社会での関わりの中にこそ信仰が必要であり、その信仰を伝えていくという私たちキリスト者に課せられた宣教の使命について教えてくれています。
第2バチカン公会議では、それまでの内向きな教会から、実社会の中へと開かれた教会へという方向転換が打ち出されましたが、もう残り僅かとなった「信仰年」にあたって、このことをもう一度改めて見つめ直していく必要があります。


明日の14時から、いよいよ勝谷司教様の叙階式が藤学園で行われます。
ミサのあと、明日の叙階式を控えた勝谷被選司教様に、これまでの感謝の気持ちを込めて花束が贈られました。


また、叙階式出席のため宮古教会(岩手県宮古市)から5名の信徒の皆さんが当教会を訪れ一緒にお祈りを捧げました。
代表して齋藤さんより一言ご挨拶がありました



2013年10月6日日曜日

10月6日 年間第27主日「からし種一粒ほどの信仰」

今日の主日ミサは、勝谷被選司教と祐川主任司祭の共同司式により行われました。


福音朗読では、ルカ福音書17章5-10が朗読されました。

祐川神父様のお説教では今日の福音について、とても分かりやすい例え話を交えてお話されました。


「現代の人が、17世紀の江戸時代の日本にタイムスリップしたと想像してみてください。
そこで、現代から持参した新聞を読んでもらったとします。そこには江戸時代の人々には、想像もつかないような理解不能なことばかりが書かれており、きっと相手にもされないことでしょう。
しかし、それから3世紀の間に、人類は当時では想像だにできない、不可能と思えるようなことを実現してきたのです。飛行機、スペースシャトル・・・。それは、微かな希望や可能性を捨てずに信じて進んできたからこそ達成できた業といえます。
翻って、30世紀の世界を想像してみましょう。そこでは、現代に至るまで一向に止む気配がなかった差別や争いごとが無くなり、真の平和な世界が訪れているでしょうか?
そのことの実現には、イエス様が自らを犠牲にして、私たちに示してくださった「愛」の教えと、神の国の到来を、決して諦めることのない「からし種一粒ほどの信仰」を持ち続け育んでいくことがいかに大切なことか・・・。
イエス様は言われます。
もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。

私たち共同体も、これからどう歩んでいったらよいのか、一緒に考えていきましょう。」

閉祭前のお知らせでは、勝谷被選司教様の司教叙階式が、いよいよ1週間後に迫ってきたことに、「今は空座のカテドラル司教座に、いよいよ着座される日が来ることになります。今座っている席も今日で見納めとなります。」とユーモアを交えてお話されました。


今は空座の司教座(十字架下)と、勝谷被選司教様

お知らせ

DVD鑑賞会
10月20日(日) この日は午後から白石墓地と里塚墓地の合同墓参が行われます。
主日ミサのあと、カテドラルホールでDVD鑑賞会が行われます。
当教会の主任司祭 祐川神父様のフィリピン「イースタービレッジ」での活動のご様子を記録したものです。合同墓参に参加されない方もどうぞご鑑賞ください。


コンサートのご案内
11月2日(土)14:00~ カトリック北一条教会聖堂
「歌と祈りの集い」 ~主のみもとに召された人々に永遠の安らぎを~
入場無料です。どなたでも鑑賞可能です。







2013年10月5日土曜日

カ障連 2015札幌大会実行委員会からのお知らせ

カトリック障害者連絡協議会(略して「カ障連」)の2015札幌大会実行委員会からのお知らせです。

この度、カ障連 2015札幌大会実行委員会から、広報誌「エファッタ」が創刊されました。
エファッタとは、ヘブライ語で「開け」という意味で、マルコ福音書(7・31-37)でイエスの言葉として記されています。定期的に刊行されますので、どうぞご覧になってくだいさい。
エファッタ Vol.1  https://sites.google.com/site/sapporoksr/guang-bao-zhi-efatta


2015札幌大会にむけて、11月9日(土)カトリック北26条教会でセミナーが開催されます。どなたでも参加できます。参加費は無料です。
申し込みはこちらから