兄弟姉妹の皆様、コロナ・ウィルスによる臨時的な措置として、3月14日まで、公開のミサが中止されましたが、この期間が今回、更に延長されました。四旬節に入り、私たちは一度も教会に集うことができないという異例の事態を迎えています。
四旬節は、もともと洗礼志願者と共に過ごす時期でもありますが、同時に回心を呼び掛ける神様の呼び掛けに応えるときでもあります。40日間荒れ野で試みを受けられたイエス様に倣うことも必要ですが、同時に、皆様の生活している場で福音に生きること、特に愛の業に生きることも求められています。コロナ・ウィルス騒動によって一番被害を受けているのは、弱い人、貧しい人、病気の人たち、更に高齢者や幼児を抱えて働いている人たちです。皆様の身近にこうした人たちがたくさんいます。こうした置き去りにされていく人たちに対して、目を注ぎ、祈り、また何かできる範囲ですることは、この四旬節を過ごす上で大切なことです。
四旬節が明けたとき、私たちが再び一つの祭壇を囲めることを、喜びと感謝をもって与ることができるように、この試練の時を信仰の糧として過ごしましょう。
2020年3月11日
札幌北三教会 共同主任司祭
湯沢民夫