2月26日(月)午後4時から、アントニオ・レ・シュアン・ビン神学生の助祭・司祭候補者認定式のミサが、勝谷太治司教様の司式により行われました。
司教様は説教の中で、私たちは皆、主に信頼し、愛と祈りによってビン神学生の助けなると、励ましました。
ビン神学生は、力強い日本語で「毎日、私のために祈って欲しい。」と挨拶されました。
なお、司祭助祭候補者認定を受けると、司祭・助祭の候補者として初めて認めらます。
今までは司祭・助祭を志願する者でしたが、正式に司祭を目指し、神学や生き方を学ぶ神学生となります。
【勝谷司教様 説教】
皆さん、この兄弟は叙階候補者として認定されるために、今日、神の民の前に立っています。わたしたちは、この兄弟を祈りをもって支えなければなりません。
キリストは、「収穫のために働き手を送ってくださるよう、収穫の主に願いなさい」 とお命じになりました。この方は、ご自分の群れに対するわたしたちの主の心づかいを思い、教会の必要を考えて、主の招きに対して、かつての預言者と同じように、「わたしがここにおります。わたしを遣わしてください」とすすんで答える用意ができています。 この方は、主に信頼し、その招きに忠実であるように主に希望をおいているのです。
主の招きの声は、さまざまなしるしによって理解され、 識別されなければなりません。このようなしるしによって主のみ旨は、日々、賢明な人々に明らかにされるのです。キリストの役務としての祭司職にあずかるよう神から選ばれる方を、主はご自分の恵みで導 き、助けてくださいます。同時に、主は、候補者がふさわしいかどうか確かめることをわたしたちにおゆだねになります。そして、ふさわしいと認めた後、この方を招き、聖霊の特別の証印を押して、神と教会の奉仕のために叙階することになります。この聖なる叙階によって、この方はキリストが世にあって果たされた救いのわざにあずかり、それを果たしてゆくのです。ですから、やがてこの方はわたしたちの奉仕職に結ば れて教会に仕え、自分が遣わされたキリスト教共同体をことばと秘跡によってはぐくむのです。
ところで、レ・シュアン・ビンさん、あなたはすでに養成の道を歩み始めています。 この養成によって、日々、福音の模範に従って生き、信仰と希望と愛のうちに確信を深めることを学んでください。そして、これらを身につけ、祈りの精神を育て、すべての人をキリストのものとする熱意をはぐくんでください。
キリストの愛に駆り立てられ、聖霊の働きに強められて、あなたは、聖なる叙階を受けて神と人々への奉仕に身をささげたいという願いを、今、公に示そうとしておられます。わたしたちは、この願いを喜んで受け入れます。
あなたは、今日から、自分の召命をさらに成長させなければなりません。とくに、あなたの召命を育てるよう定められた教会共同体が提示する手段を助けとして、また、支えとして用いてください。
わたしたちは皆、主に信頼し、愛と祈りによって、あなたの助けとなりたいと思っています。教会共同体の前で自分の決意を表明してください。