新聞やニュースなどでも報道されていましたが、
ローマに集まった115人の枢機卿による会議で、
コンクラーベ(教皇選挙)が3月12日から開始されることになったようです。
【関連情報】 カトリック新聞オンライン
コンクラーベ(教皇選挙)の進め方 :
http://www.cathoshin.com/2013/03/06/conclave-proces/
コンクラーベ、3月12日開始:
http://www.cathoshin.com/2013/03/08/conclave-march12/
北海道の今日の天候は吹雪。発達した低気圧の通過による影響でどこも大荒れです。
JR、飛行機などの交通機関も、運休や欠航の知らせが相次いでおり、一部の国道や道道は通行止めになっているようです。
一週間前の道東を中心に吹き荒れた猛吹雪では、9名の尊い命が犠牲になるという悲しい出来事もあり、気象台からは今回、「車の運転が困難になる」という具体的な表現が初めて使われ、またニュースなどでは「緊急ではない外出は控えましょう」と警戒が呼びかけられていました。
このような状況のため、今日午後から予定されていた札幌地区中央ブロック会議も中止となりました。
ここからは余談、私事ですが、
私の自宅は、札幌市でも雪が多いことで知られている「あいの里」地区で、
教会のある市内中心部までは車で30分ほどの距離があります。自宅を出て数キロの道のりは、ほぼ原野の中の一本道で、風が強いと地吹雪で視界がかなり悪くなります。
今日の朝の段階では、雪は降っていましたが風はさほどでもなく、ミサの後、大事な会議の予定も入っていたので、行こうかどうしようかかなり迷いましたが、大事を取ってお休みをもらうことにしました。
before
after
先週末、今週末と続いた吹雪で、昔の記憶が甦りました。
私は、20年以上前に仕事で猿払村に住んでいたことがあり、その時に遭遇したブリザードはいまだに記憶に鮮明に残っています。
赴任する前年に、NHK特集で「ブリザードが村を襲った~北海道・猿払村~ 1988.02.19」という番組を見ており、また、会社の赴任経験者からも話は聞いていたものの、実際のブリザードの体験はそれは恐ろしいものでした。(これまで遭遇した吹雪とは明からにパワーが桁外れでした。まさにNHKのブリザードという表現は的をえていると思います)
その日は仕事が18時くらいに終わり、浅茅野台地というところにあった職場から、鬼志別の自宅までの帰路でした。距離にして25キロほど。走り始めて最初のうちは、風もなく雪もさほど降っていなかったのですが、猿骨という集落を越えたとたんに襲われました。
そこは本当に何もない原野(道路脇に防風林もない)を走る一本道(国道)で、突然視界は限りなくゼロに近くなり、風で車は揺れ、ヒーターを最強にしても窓ガラスは徐々に凍ってくるし、車を止めたいけど止める場所もない。もし道路上で止めたら、恐らく追突されるだろうし、もしこんな所で動けなくなったら・・・。その当時は携帯電話も普及してなく助けを呼ぶ手段もなく。逃げ場がないとはこのことでした。それでも10キロほどの低速で、道路脇の赤白矢印の標識だけを目印にして、道路から落ちないよう、吹き溜まりに突っ込まないように、とそのことだけに集中し、普段は10分ほどの距離を、1時間以上かかり何とか次の集落まで辿り着くことができました。このとき初めて矢印の道路標識の用途を身をもって知り、そしてその有難さが身に沁みました。
次の日、昨夜の恐怖心が抜けきらなかったため車をやめて路線バスで職場に向かいました。道路は一夜明けても所々2メートル以上の高さの吹き溜まりが残されており、途中、道路脇に落ちた車や、道路上に放置された車が点在していました。しかし、幸いなことにこの時は皆さんご無事だったようです。
このような恐ろしい体験は、猿払村に住んでいた4年間も含めこれまででたった1度だけの経験ですが、多分実際に遭遇してみないとその恐ろしさは容易に想像できないのかもしれません。
先週末の猛吹雪に遭遇し命を落とされた方々も、さぞや恐ろしい心細い思いをされたのだろうと想像します。本当にお気の毒です。心からご冥福をお祈りいたします。
(ザビエル K.E)