勝谷司教様の「司祭のなり手が少ないこの時代に、この困難な道を選んだ2人の決心と今後の歩みを皆さんの祈りで支えていただき、認定式と選任式を受けられる2人の上に神の豊かな恵みと祝福を!」のお言葉でミサが始まり、式は、パウロ三木 佐久間力神学生の認定式、そして、パウロ 佐藤謙一神学生の選任式の順で厳かのうちに滞りなく進みました。
勝谷司教様によるミサ司式
パウロ三木 佐久間力神学生の認定式
パウロ 佐藤謙一神学生の選任式
佐久間神学生(左側)と佐藤神学生(右側)からのご挨拶
今春から神学生になる梶沼さん(左端)と、箕島神学生(左から2人目)からのご挨拶
<佐藤謙一さん>
今日選任された奉仕者の役割はミサ典礼の中での祭壇奉仕にありますが、それと共に司教様の訓話にありましたように、キリストを信じるものとして、誠実な愛を示すこと、特に病者と弱者に対して示すことが求められています。神学校に戻りそれが実践できるように勉強を頑張ります。これからも私たち神学生へのお祈りを宜しくお願いします。
<佐久間力さん>
今日は嬉しい、の一言です。神学生としての修業期間が終わり、これから本格的に神学を勉強します。皆様に福音を伝える事が出来る司祭になれるよう頑張ります。そのためにも皆様の支えとお祈りを宜しくお願いします。
<簑島克哉さん>
佐久間さんの認定式は自分の事のように嬉しい。これからも一生懸命勉強をします。皆様のお祈りを宜しくお願いします。
<梶沼大介さん>
3年前に洗礼を受けました。司祭の不足と高齢化の話を聞いて、自分が役に立つならばと手を挙げました。宜しくお願いします。どうぞお祈り下さい。
神学生が祭壇の前に並んで其々のご挨拶が終わると同時に、身廊後方に座られている信徒の一人から「頑張れよー!」との掛け声が上がりました。ミサ中には滅多にないことですが、私たち信徒の気持ちを一瞬で表現するタイミングの良い掛け声でした。4人の神学生が祭壇前に並ぶ姿は圧巻でした。このまま順調に進みますと、2016年3月は、司祭叙階式、祭壇奉仕者選任式、朗読奉仕者選任式、助祭司祭候補者認定式が一遍に行われることになります。期待の膨らみと共に責任の重さも増え、毎日の祈りと一粒会を通じての支えの大切さを改めて感じさせて下さった選任式、認定式ミサでした。
佐藤さん、佐久間さん、おめでとうございます。そして簑島さん、梶沼さん、頑張って下さい。
勝谷司教様のお説教
勝谷司教様の説教概要
「始めにも話しましたが、司祭職を目指すという事は特殊な生き方を選ぶという事です。私は神学校に入れば自分の欠点は克服できると考えていましたが、25を過ぎた自分の傾きはそう簡単に治るものではなく、司祭を目前にしながらも中途半端なままだった。神学校生活のなかで素晴らしい人も大勢いましたが、私を含めて「(この人)神父になっていくのだろうか?」という人たちが司祭になっていきました。そこに不思議な神様の意図、弱い人間を通して導かれる神の業を感じることが出来ます。神学校で自分を相応しく変える努力は大切ですが、普通の社会とは異なり、カトリック教会では自分の弱さを見つめて、それを通して常に神が私を支え導いて下さる、そして多くの人たちの祈りに支えられて、司祭職を全うする為に様々な助けが自分にあるだろう、そのことをどれだけ深く感じ取ることが出来るか、更に言うならば、『他者の弱み痛さに共感できるために、自分自身の中にその様な弱さを充分に身につけているか』、とさえ言う事ができる。自分の力で司祭職を全うしようとすると途中で行き詰ってしまう。神学校生活の中で、神学生が学ぶのは勉学だけではなく、その様な内面的な霊性を身につけて行くことが不可欠です。それを通して自分が本当に司祭職に召されているかと言う事を確認して行く、その期間が神学校生活で与えられた期間です。そして、私たち教会は信徒を含めて、『この人は本当に司祭となるに相応しい人間であるか?』を養成されていく中で見極めて行くよう求められています。」
ミサが終わり退堂