2015年1月4日日曜日

『主の公現』の祭日

新年最初の日曜日、今日は『主の公現』の祭日です。
『主の公現』の祭日は、本来1月6日と決められていますが、日本の場合は移動祝日として扱われ、今年は新年最初の日曜日である1月4日でした。ちなみに、日本司教団が決めた日本における守るべき祝日は、すべての主日、主の降誕(12月25日)、神の母聖マリアの祭日(1月1日)となっています。




集会祈願:信仰の光によって歩むわたしたちを、あなたの顔を仰ぎ見る日まで導いて下さい。
その日、啓示に気がつかないシオンの人たちだけでなく、啓示を拒絶したヘロデ大王にも主の栄光は輝いていました。
1月1日は100人を超える方がミサに与り、ミサ後は外国籍信者の皆さんと、有志の方が作って下さった雑煮を食して、新年を喜び、神の御母としての聖マリアを祝い、世界の平和を祈りました。そして、主の公現の今日のミサには200人近い方が集い、馬小屋の幼子イエスに神を見て、イエスのうちに現された神の栄光を讃えました。

勝谷司教様が、教皇フランシスコの使徒的勧告「福音の喜び(The Joy of the Gospel)」を引用し、「2015年 年頭司牧書簡」を発信されておられます。書簡には、教区の現状を鑑みて以下のような記述がありました。
・宣教者を支える共同体たれ、出向いていく教会共同体たれ
・行き詰ったように見える教会の現状は、本来の教会の在り方を模索するよう変革を迫る神のご計画である
・現状をチャンスとして失敗を恐れずにチャレンジするとき、別の未来が開ける
「信徒は横溢する信仰心によって隘路を歩め!」との下知と受け止め、献堂100周年の準備を進めたいと思います。

<後藤神父様の説教概要>
『主の公現の祭日の朗読、福音は毎年同じ個所なので、何十年と言う信仰生活の中で、何十回と同じ説教を聞かれたと思います。欧州では守るべき祭日として1月6日に祝われますが、日本は宣教国なので社会的事情を考慮して移動の祝日として日曜日と重ねて祝う事になっています。
私は主の公現の祭日には特別な思い出があります。イタリアにいる時に、降誕祭から公現祭までの2週間を、ドイツの片田舎の小さな教会で過ごしたことがあります。ドイツの教会では公現祭ミサが終わると、子どもたちがグループを作り3人の博士を選び、街に出掛け各家を回って寄付を募ります。午前中から活動を始め、夕方まで掛かって寄付金を教会に集めます。教会は集めた寄付金を貧しい人たちに奉げます。博士たちが贈り物を持って幼子に奉げた出来事を基にしたもので、教会らしい善意と愛徳を示す活動として印象深く心に残っています。日本では見られない光景です。私たちも周囲の人たち、恵まれない人たちのために気持を表すことが大切です。
公現祭の今日一つの星が遠い国から3人の占星術の学者を呼び寄せ、礼拝するように導きました。その時から救いのわざが公にされたことによって「主の公現」と言う言葉になりました。ギリシャ語のエピファネイア、ラテン語のエピファニアの「現れる」が語源です。
イエスが神の子である、救い主であることを明らかにし、博士たちに、飼葉桶の中に神の子、幼子イエスを見出させました。
私たちは、信仰の中に何を求め歩むのか?何に導かれ歩みを進めるのか?私たちの心の中に、神を示す星をしっかりと見つめて、一人ひとりの信仰を神に向け歩み出すことが、新年に相応しい公現祭の意味だと思います。
第1朗読では、イスラエルの民に苦難の終わりを告げ、主の栄光に照らされた時代の訪れを予言しています。
第2朗読では、その神秘は異邦人にも、福音によってイエス・キリストにおいて約束されたものを、私たちと一緒に受け継ぐもの、同じ体に属するもの、同じ約束に与る者になると、パウロが強く主張しています。
占星術の学者たちも異邦人でした、異邦人がキリストを探し求めて見出しました。ですから、博士たちを黙想する事が私たちの信仰を更に強くします。星に導かれた博士たち、この星こそ神からの招き、私たちの神への憧れを表す星です。今、私たちのうちに住まう幼子、イエス・キリストは、神の光で私たちを包み込み、全ての人に上に燦然と輝きます。この星の輝きを見分けるためには、心の清さ、純粋さが必要です。私たちの心が曇っていては見出せません。信仰の光に照らされ、純粋な心を持って神に向かう事が本当の光に出会う、救い主に出会うことになります。
「信仰の光によって歩むわたしたちを、あなたの顔を仰ぎ見る日まで導いて下さい。」
新しい1年を歩み始めた私たち、この祈りの言葉を謙虚に心にとどめ、忘れることなく、日々の祈りの言葉の最後にこの祈りを付け加えて行きたいと思います。
主の公現の祭日、博士の姿を黙想しながら、本当の主であるその教えに導かれて、救い主との出会いを深めて行くことが出来るように祈りましょう。』


今日のミサには、神学生の佐久間さん、箕島さんも侍者として参加くださいました。お二人とも明日、神学校に戻られるそうです。また、今日は子供たちの侍者も勢揃いしました。
後藤神父様の提案で、祭壇前で記念写真を写しました。


風邪が大流行しているようです。くれぐれもお体をご自愛ください。