2016年4月30日土曜日

パウロ佐藤謙一助祭 司祭叙階式

4月29日(祭)当教会聖堂において、札幌教区では実に8年ぶりとなるパウロ佐藤謙一助祭の司祭叙階式が行われました。


まず最初に、佐藤助祭の略歴をご紹介したいと思います。

1966年 函館市で誕生
1967年 宮前町教会で受洗
2010年 日本カトリック神学院入学
2015年 助祭叙階

ようやく桜が咲き始めた札幌ですが、
この日は雨模様の天気で肌寒い一日となりましたが、叙階式が始まる前から聖堂内は祝賀ムードに満ち溢れ熱気に包まれていました。


500名近くの信徒や関係者が集う聖堂に、勝谷司教をはじめ司祭団、助祭、神学生、侍者も合わせて40名が入堂し、11時から叙階式ミサが始まりました。




福音朗読の後、叙階の儀に移り、司祭候補者の選出では場崎神父様が証言されました。


引き続き、勝谷司教様から佐藤助祭へ訓話があり、佐藤助祭が「司祭に叙階される者の約束」を行いました。

「連願」の後、
「司祭叙階の典礼」に移りました。


「嘆願の祈り」の後、受階者に司教様と司祭団から按手がなされました。



司教様の叙階の祈りにより、新司祭が誕生しました。

佐藤新司祭は、司祭服を着衣し、司教様から手のひらに塗油を塗られ、パンとぶどう酒が手渡されました。



司教様からは、次のようなお言葉がありました。

『全国的にみても召命が減少しているなか、札幌教区では8年ぶりに新司祭が誕生しました。今日は横浜と広島教区でも司祭叙階式が行われていますが、それぞれの教区が抱えている問題は同じです。司祭不足ということが重く私たちの課題として圧し掛かっています。しかし、私たちが努力し祈り求めていても、結果としてこの与えられている現実は、神様のみ旨ではないかと考えています。この流れの中で私たちがどのようにして教会を築いていくのか、新しいチャレンジをするように求められていると感じています。しかし、先ほどの訓話の中にもありましたように、私たちの共同体はただ神のみ言葉に強められて信じる人たちが集まっているのでなはなく、目に見える秘跡によって強く養われ築き上げられてきたものです。そしてその要である秘跡を執行する者として存在するのが司祭です。この司祭が要として存在しなければ、私たちの共同体はありえません。そのような意味では今後も札幌教区の中で司祭がたくさん生まれてくるように、皆さんに切に祈り捧げていただきたいと思います。
佐藤新司祭は長い年月をかけて司祭になりましたが、本当の試練はこれからです。司祭として歩んで行くことの困難さは、人には理解し難いたくさんのことがあります。皆さんの祈りと具体的な支えなくしては、司祭生活を続けることは出来ませんので、今後も今日の喜びと共に、長く私たち司祭を支えて下さるように切にお願いします。』

新司祭になられた佐藤神父様へ花束が贈呈されました。



佐藤新司祭からは次のような感謝の言葉がありました。
『皆さん、今日はたくさんお集まりいただき本当に有難うございました。お陰様で皆さんの祈りと支援に支えられ、そして神の恵みによって司祭に叙階したと感じています。これまで司祭になろうと決心してから7年が経ちました。私自身にとっては、あっという間に過ぎ去った7年間だったと思います。そして、この叙階式からが本当の始まりなんだという決意で、これから司祭として皆さんとともに祈りを捧げていきたいと思います。本日は本当に有難うございました。』

叙階式ミサの後は、場所を「聖園こどもの家」に移し、祝賀会が盛大に行われました。