ミサの中での祐川神父様のお説教の一部を紹介します。
イスラエルにとって最も宗教的で大事な体験は、出エジプトです。鴨居に血が塗られた家を神が過ぎ越して行き、エジプトの初子が撃たれイスラエルの初子は撃たれなかった。その事が原因となってファラオはイスラエルを開放します。
イスラエルの伝統では、初子は、子どもと言うのは、両親に与えられたものではなく、両親に預けられたもの、神から委ねられたものと言う考え方がある。ですから私たちの命そのものも、自分のものと考えがちですが、神から「この命を生きなさい!」と預けられたものです。
皆さんは、私の命は神のものであると考え生きていますか?
神から預けられたこの命を思い切り生きよ、恵みとして預けられた命を生きることを召命と、命に召されている、と呼びます。
今日、神殿でイエスが奉げられたが、イエスは人類の贖い主として、ご自身の命、ご自身の血でもって全人類を贖われた。シメオンは4つの事を言っている、①イエスはメシアである。②イエスはイスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりした。③イエスはイスラエルの誉れとなる。④イエスは異邦人を照らす光となる。また、今日のヘブライ書には「事実、ご自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがお出来になるのです」とあります。メシアと言うのは罪やキズと言うものを知らない方ではなく、私たち以上に良くご存知で、だからこそ救い主になれた。神の愛の最高のシンボルは「キズだらけのイエス」、十字架に懸けられ、血だらけになっても人を愛そうとし、血だらけになっても罪人を赦そうとする、この人たちは何をしているのかわからないのです、この人たちを赦して下さい。徹底的に最後まで、その人が理解できなくても、その人と歩もうとされる。
そのことを、主の奉献の今日、私たち自身の奉献、命を預かっているものとしてどういう奉献が出来るか、一人ひとり自身の召命として考えてみましょう。
「最後のアダムであるキリストは、父とその愛の秘義の啓示によって、人間を人間自身に完全に示し、人間の高貴な召命を明らかにする」(現代世界憲章22)
【お知らせ】
- 灰の水曜日(3月5日)のミサで使用する灰を準備するため、昨年の受難の主日にお配りした枝の回収を2月9日(日)から始めます。なお、灰の水曜日の司式は、祐川神父様不在のため、勝谷司教様の司式を予定しています。
- 雪割り:今年2回目の雪割りを2月9日(日)の9時ミサ後に行いますのでご協力お願いいたします。
- 支援活動:2月はフィリピン イースタービレッジへの支援活動の一環として、また3月は東日本大震災の支援として、聖堂内に募金箱を設置します。皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
- 教会学校の雪遊び:2月16日(日)の9時ミサ後に雪遊びを行います。元気な子供あーつまれ!
- まだ、正式な日程は決まっていませんが、3月21日(春分の日)に、佐久間神学生の司祭助祭候補者認定式と、佐藤神学生の祭壇奉仕者選任式が行われる予定になっています。また、この春からは新にもう1人神学生が誕生することになります。私たちにも出来る”応援”をしていきましょう。