150名が参加し、「主の食卓に招かれたものは幸い」をテーマに、講演、分科会、ミサが行われました。北一条教会からは15名の参加がありました。
大会実行委員長の高橋氏、カ障連会長の宮永氏からご挨拶の後、
札幌大会担当司祭 場崎神父様の講演「主の食卓に招かれたものは幸い」がありました。
場崎神父様は次のようなお話をされました。
『私たちは何かにつけ、美しい言葉を口にはするけれど、心の奥底には醜いものもあることを一番良く知っているのではないでしょうか?
過去の歴史を振り返ってみても、人間の欲望やエゴによる所業には枚挙にいとまがありません。
私たちの教会の現実を省みてください、教会の中心が「健康な人」になってませんか?本当に苦しんでいる人たちが入りづらくなってはいないでしょうか?イエスは誰を招くために来たのか、それは病人や罪人たちであったはずです。
人間とは弱くて脆い存在です。厳しい社会の現実の中で、社会から弾かれ切り捨てられようとも神様は決して見捨てることはありません。
ヨハネ福音書9章で、イエスは生まれつきの盲人の男を前にして、因果応報を口にした弟子たちに言った言葉があります。「神の業がこの人に現れるためである」。この聖書のみ言葉を私たちは本当に正しく理解しているでしょうか?病気や障がい者に対して上から目線で、このイエスの言葉を押し付けたり諭してしまっていないでしょうか?大事なことは、その人が自分でみ言葉を消化し、咀嚼していくことなのです。
善いサマリア人のたとえにあるように、私たちに求められているのは、上から目線からの同情ではなく、その人の立場にまで下りて、痛みを共にし、相手の苦しみを自分の苦しみとすることです。』
午後からは、分科会が行われ17グループに分かれ、テーマに沿って分かち合いが行われました。
来年の本大会に向けて、また、その後の教会共同体に向けて、「手と手を携えてあなたと生きる」という実践の輪が広がっていくことを願います。