2015年9月6日日曜日

年間第23主日 札幌地区使徒職大会

9月6日(日)午前9時30分から、会場は昨年と同じく札幌光星学園体育館で札幌地区使徒職大会が行われました。教区100周年を迎えた今年のテーマは「新しい100年への宣教を考える」。勝谷司教様からのメッセージにもあるように私たち信徒一人一人が「共同体」「宣教」「召命」について考えていく1年となります。



札幌地区長の後藤神父様の開会挨拶では、「新しいぶどう酒は新しい皮袋に」という聖書のみ言葉にもあるように、これから新しい宣教に向かって歩みを進めていきましょうという呼びかけと、今回の大会運営に携わった方々への感謝の言葉がありました。

後藤神父様の開会挨拶


勝谷司教様の講演



続く講演会では、大会テーマを演題に勝谷司教様からご自身の年頭司牧書簡で述べられている「出向いていく教会」について、現状の教区が抱えている課題と今後の方向性、そして教皇フランシスコのメッセージを交えながらお話がありました。
「札幌教区はかつて外国の援助もあって次々と小教区教会や諸施設が建てられ司祭が派遣されました。しかし現在では、信徒の高齢化、司祭の不在など様々な課題が顕在化してきており、教会はかつての福音宣教の拠点から、建物・共同体の維持管理に重点を置いた司牧へと軸足が移ってきています。今の教会運営の中心を担っている団塊の世代の信徒がこれからさらに高齢化に向かうことを考えると、教会の将来はどうなってしまうのか、これは今私たちに突きつけられている切実な問題です。
向かうべき方向性は、建物に頼らない「教会」をつくる、そして信徒による福音宣教、これは宣教する教会共同体を目指すということです。これらについて他に選択肢がないのであるならば、それは「神の意思」であり、現状は「時のしるし」なのです。
教皇様は私たちに向けたメッセージの中で、“洗礼を受けた一人ひとりが福音宣教者なのです”“新しい福音宣教は洗礼を受けた一人ひとりが主人公なのです”とお話されています。私たち一人ひとりには神様から与えられた能力・賜物が備わっています。これは共同体という交わりの中で初めて実りあるものになります。必要なことは知識ではなく、共感する心と出向いていく意思です(エマオの弟子の教訓)。
具体的な解決策は今はありませんが、先細りしていく現実をただ傍観するのではなく、「五つのパンと二匹の魚」の話にあるように、今あるものを主に委ね大きな実りへと繋げていくことが今私たちに求められています。」
 北一条教会も来年の10月に献堂100周年を迎えますが、テーマとして掲げている「次の世代に繋げる」に内包している諸問題についても、この日の司教様のお話と根底は同じところにあります。私たち信徒一人ひとりが、“与えられる存在”、“司祭のヘルパー”としてではなく、これからの共同体を担う神様から与えられた様々なタレントを備えた主役として、成長していくことができるよう祈りましょう。

ミサ①


ミサ②


ボーイスカウトの皆さん、いつも有難うございます!