2019年5月19日日曜日

復活節第5主日

今日の福音のキーワードは、「栄光」と「愛する」です。
キリストのみことばから、ヨハネが伝えたかったことを黙想してみましょう。


湯澤神父様のお説教の大要をご紹介します。

『今日の福音は、キリストが弟子たちと最後の晩餐を祝っているその席上でのお話です。
この短い話の中でキーワードになるのは、「栄光」と「愛する」です。

「栄光」というと、何か輝かしいというイメージを持つかもしれないのですが、「現れる」という意味を持っています。
ですから、「人の子は栄光を受けた」というのは、キリストが神であることが明らかになる、キリストを通して父である神が、神であることを現すということです。

次に「互いに愛し合いなさい」というのは決して、好きとか恋しいとか、肉親への慈しみとか、そのような意味ではありません。ここで使われている「愛」というのは、どちらかというと「兄弟愛」というのが近いかもしれません。互いに同じもの同志が愛するということです。極端に言えば、「私はあなたであり、あなたは私である」という、言わば一心同体であるという意味合いです。

この意味の「愛する」という行為は、現代の教会では実現することは現実的には難しいことかと思いますが、この時代を考えるとあながち非現実的ではなかったようです。この時代は家庭集会のような小さな単位の教会だったからです。
しかし、現代の教会においては、このようなたくさんの人が集まり、隣の人も良く知らないような状況では難しいことかと思います。
しかし、ヨハネがキリストの言葉を切り取って、何を使えようとしているかを考えることはとても重要なことです。』

ミサの後、「教会総会」が行われ、今年度の取り組みが承認され、運営委員長と会計監査の改選が行われました。