今年は、聖週間と復活の主日、その後の主日も、教会としてすべての人に開かれた典礼が行われないという今までにない事態を迎えています。しかし、一人ひとりが主の受難と復活を思いながらこの時期を過ごすことはできます。
まず、聖なる三日間の福音を読み、主の受難を黙想しましょう。聖木曜日は、『ヨハネ福音書』13章1節から15節まで、聖金曜日は、『ヨハネ福音書』18章1節から19章42節まで、聖土曜日は、『マタイ福音書』20章1節から10節まで、そして復活の日曜日は『ヨハネ福音書』20章1節から9節までです。
一度読み、味わい、もし話し合える人がいたら、感じたことを分かち合いましょう。そして、主の復活の主日を迎えましょう。もし出来たら、手紙か電話かメールか、親しい人の輪を一つ広げて、復活の喜びを分かち合いましょう。ミサの中で交わしている平和の挨拶のあの言葉、「主の平和」と呼びかけてみましょう。直に一緒に集うことはできませんが、復活されるキリストの兄弟姉妹としての絆を確かめられるでしょう。勇気をもって、「主の平和」そう呼び掛けてみましょう。
三教会共同主任司祭 湯澤民夫