2021年11月13日土曜日

11月14日 年間第33主日

 レイ神父様の福音メッセージを聖書朗読箇所と併せてご紹介します。




【福音メッセージ レイ神父】

天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない マルコ13章31節

正にその通りです。今ある天と地は滅びるでしょう。福音書と黙示録はこの真実を語ります。今年の典礼最終に近づくにあたりこのことが思い起こされます。

イエスが輝きと栄光に包まれて戻られ、全てを刷新されることを思い出します。私たちが知っている世界は新たにされ、天はこの新しい地上に結びつき、すべては一体となります。イエスは全ての栄光の王としてこの新しい世を統治されます。

ここで言われているのは、私たちはこの束の間の世界の事柄に過剰に愛着を持つべきではないということです。確かにこの世の富や所有物は一時的な満足を私たちの生活に与えますが、決して永久な満足にはなりません。時が経つとこの世のものは全て無くなります。ですからもし私たちがただ、この地上の富や所有物を積み上げても、そのうちそれらの全てのものはやがて滅び去り、私たちには何も残されないということを知るべきでしょう。

では永遠というのは何でしょうか?その答えは上記の一節に与えられています。イエスは私の言葉は決して滅びないと話されます。すなわち、それは真実であり、神の啓示の全ては永遠でしっかりとつかむ価値あるものです。このことは私たちにイエスの言葉は私たちが探し求める真の富であることを明らかにしてくれます。

イエスの言葉に従いそれを守り、入り込み、信じて、そして私たちの回心によって私たちはその永遠を自分のものにするのです。全ての永遠の為に持てるものを抱くのです。これは私たちが理解し生きるための大切な真実であります。


November 14, 2021 Sunday Mass

Thirty-third Sunday in Ordinary Time Year B

Heaven And Earth Will Pass Away But My Words Will Not – Mark 13:31

Yes, it is true. Heaven as it is now and Earth as it is now will pass away. The Gospels and the Book of Revelation speak to this truth. As we draw close to the end of this liturgical year, we are reminded of this fact.

We are reminded that Jesus will return in splendour and glory and will make all things new. The world as we know it will be made anew and Heaven will be joined to this new Earth and all will be one. Jesus will reign in this new world as the glorious King of all.

One thing this tells us is that we should not become overly attached to the things of this passing world. True, earthly wealth and possessions may offer a temporary satisfaction to our lives, but never a permanent satisfaction. In time, the things of this world will all disappear. So, if we work to build up only earthly wealth and possessions, we should know that all those things will eventually pass away and we would be left with nothing.

So what is it that is eternal? The answer is given in the passage above. Jesus says that His “words will not pass away.” Namely, all that is true and revealed by God as true is eternal and worth holding on to. This reveals to us that Jesus’ words are the true riches that we must seek.

By embracing His Word, clinging to it, entering into it, believing it and letting it change us, we are embracing the eternal. We are embracing that which we will have for all eternity. This is an important truth to understand and live.



【聖書朗読箇所】


唯一の神、

すべての人を一つに呼び集めてくださる方、

ここに集うわたしたちの心を照らしてください。

滅びることのないキリストのことばに、

いつも信頼を置くことができますように。

   集会祈願より


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


第1朗読 ダニエル書 12章1~3節


 その時、大天使長ミカエルが立つ。

 彼はお前の民の子らを守護する。


 その時まで、苦難が続く

 国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難が。


 しかし、その時には救われるであろう。

 お前の民、あの書に記された人々は。

 多くの者が地の塵(ちり)の中の眠りから目覚める。

 ある者は永遠の生命に入り

 ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる。


 目覚めた人々は大空の光のように輝き

 多くの者の救いとなった人々は

 とこしえに星と輝く。



第2朗読 ヘブライ人への手紙 10章11~14、18節


 すべての祭司は、毎日礼拝を献げるために立ち、

 決して罪を除くことのできない同じいけにえを、

 繰り返して献げます。


 しかしキリストは、

 罪のために唯一のいけにえを献げて、

 永遠に神の右の座に着き、

 その後は、敵どもが御自分の足台となってしまうまで、

 待ち続けておられるのです。


 なぜなら、キリストは唯一の献げ物によって、

 聖なる者とされた人たちを

 永遠に完全な者となさったからです。


 罪と不法の赦しがある以上、

 罪を贖うための供え物は、

 もはや必要ではありません。



福音朗読 マルコによる福音書 13章24~32節


 「それらの日には、このような苦難の後、

 太陽は暗くなり、

 月は光を放たず、

 星は空から落ち、

 天体は揺り動かされる。


 そのとき、

 人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、

 人々は見る。


 そのとき、人の子は天使たちを遣わし、

 地の果てから天の果てまで、

 彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」


 「いちじくの木から教えを学びなさい。

 枝が柔らかくなり、葉が伸びると、

 夏の近づいたことが分かる。


 それと同じように、あなたがたは、

 これらのことが起こるのを見たら、

 人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。


 はっきり言っておく。

 これらのことがみな起こるまでは、

 この時代は決して滅びない。


 天地は滅びるが、

 わたしの言葉は決して滅びない。」

 「その日、その時は、だれも知らない。

 天使たちも子も知らない。  父だけがご存じである。