2022年10月1日土曜日

10月2日 年間第27主日

 レイナルド神父様の福音メッセージを聖書朗読箇所と併せてご紹介します。



【福音メッセージ】 年間第27主日 C年 2022年10月2日 レイ神父

この命令を行うのは難しいです。私たちはたいてい上手に何かをしたり、義務を果たしたときには褒められ認められることを求めます。私たちは注目されたいのです。これは普通のことですが、とても謙虚といえる反応ではありません。謙虚さには様々な程度があり、最もへりくだった人が上記の一節を繰り返し、それを意味することができるのです。

まず、神のご意志は私たちにとって良いものであると気づかねばなりません。それは私たちに愛の義務を課します。神の意志を果たすとき、そのことだけを喜ぶべきです。なぜならそれは良いことだからです。神の意志を果たすそのことは私たちの喜びの源となります。他人から認められることではありません。

一方、他の人の良さを見てそれを認めるのは良いことです。その人たちのエゴを助長するためではなく、良いことがなされたと神を称えるためにするのです。そして他の人から私たちの生きざまに神のご意志が成し遂げられた、と認められたとき、私たちはその賞賛を自分のプライドにするのではなく、神は良いものであり、神の意志がなされつつあるのだと直に認めなければなりません。私たちは「しなければならないこと」が出来たことに感謝すべきです。

神のご意志に聖なる義務として従うことで、私たちはそれをより完全に果たすことができます。神の意志を果たすことが何か途方もないことのように思えるとき、私たちは正しいやり方をしていないのかもしれません。それは愛からの任務であり、なすべき当たり前の行為であると見なされるとき、神の意志により完全に従うことはたやすいのです。

この謙虚さについて今日は黙想しましょう。「私どもは取るにたらない僕です。しなければならないことをしただけです。」そう言ってみましょう。そのつもりでいましょう。そしてこの言葉をあなたの日々の神への奉仕への基礎にしてみてください。そうすることであなたは聖性への「高速コース」につくのです。


【聖書朗読箇所】

父である神よ、

  あなたはすべての人を招き、信仰の道を歩むよう支えてくださいます。

  キリストの名のもとに集うわたしたちが、信じる心をたえず新たにし、

  福音をよりどころとして生きることができますように。

集会祈願より


第1朗読 ハバククの預言 (ハバクク1:2-3,2:2-4)

 主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのにいつまで、 あなたは聞いてくださらないのか。 わたしが、あなたに「不法」と訴えているのにあなたは助けてくださらない。

 どうして、あなたはわたしに災いを見させ 労苦に目を留めさせられるのか。

暴虐と不法がわたしの前にあり争いが起こり、いさかいが持ち上がっている。


主はわたしに答えて、言われた。

「幻を書き記せ。走りながらでも読めるように板の上にはっきりと記せ。 定められた時のためにもうひとつの幻があるからだ。 それは終わりの時に向かって急ぐ。 人を欺くことはない。たとえ、遅くなっても、待っておれ。 それは必ず来る、遅れることはない。 見よ、高慢な者を。彼の心は正しくありえない。 しかし、神に従う人は信仰によって生きる。」


第2朗読 使徒パウロのテモテへの手紙 (Ⅱテモテ1:6-8 ,13-14)

(愛する者よ、)そういうわけで、わたしが手を置いたことによって あなたに与えられている神の賜物を、再び燃えたたせるように勧めます。 神は、おくびょうの霊ではなく、 力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。 だから、わたしたちの主を証しすることも、 わたしが主の囚人であることも恥じてはなりません。 むしろ、神の力に支えられて、 福音のためにわたしと共に苦しみを忍んでください。 キリスト・イエスによって与えられる信仰と愛をもって、 わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい。 あなたにゆだねられている良いものを、 わたしたちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい。


福音朗読 ルカによる福音 (ルカ17:5-10)

使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、 主は言われた。 「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、 この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、 言うことを聞くであろう。

 あなたがたのうちだれかに、畑を耕すか羊を飼うかする僕がいる場合、 その僕が畑から帰って来たとき、 『すぐ来て食事の席に着きなさい』と言う者がいるだろうか。 むしろ、『夕食の用意をしてくれ。腰に帯を締め、 わたしが食事を済ますまで給仕してくれ。 お前はその後で食事をしなさい』と言うのではなかろうか。 命じられたことを果たしたからといって、主人は僕に感謝するだろうか。 あなたがたも同じことだ。 自分に命じられたことをみな果たしたら、 『わたしどもは取るに足りない僕です。 しなければならないことをしただけです』と言いなさい。」