救い主イエス・キリストの誕生をお祝いしましょう。
午後7時から、勝谷司教様の司式により主の降誕のミサが行われました。
第1朗読イザヤ書(9・1)「闇の中を歩む民は、大いなる光を見」にあるように、聖堂の明かりが消された中を司教様と侍者が入堂し、馬小屋のローソクから火を取り、会衆が手に持ったローソクに移されました。
勝谷司教様のお説教の一部をご紹介します。
イエス様がお生まれになった頃の時代は、貧しく病気に苦しむ人々は罪のために神様から罰を受けているのだと信じられていました。しかし、イエス様はこのような人々こそが神様に選ばれたものと教えられました。
いつの時代も貧しさや病気で苦しんでいる人々の多くは、罰のせいではなく人間が生み出している社会悪が原因で苦しみを受けています。
身重のマリアとヨセフを拒んだ宿屋も、決して悪人という分けではありません。彼らにしても自らの仕事を忠実にこなしているだけで、罪を犯しているという意識はなかったはずです。人間のエゴや欲望というものは、無意識のうちにも広がっていくものです。
今日のミサの入堂の際、暗闇の中でローソクに火を灯し、お集まりの人々の手から手へと光が渡されていきました。闇は決して光を消すことはできません。
このように神様もイエス様がお示しになった愛の教えを、人々が自らの手で述べ伝えていくことを望んでおられます。
私たちに出来ることは何なのかということを考えるクリスマスとしましょう。
ミサの後は、カテドラルホールで降誕祭の祝賀会が行われました。
馬小屋に幼子のイエス様が飾られました