2014年11月16日日曜日

年間第33主日 -タラントンのたとえ-

札幌では数日前から寒気が入り込み例年よりも一足早い積雪となりました。
教会の裏庭も雪で覆われました。
教会暦では来週で一年の典礼が終わり、再来週から待降節を迎えます。


今日の福音(マタイ25・14-30)は「タラントンのたとえ」です。私たちは神様から授かった賜物を活かしているでしょうか?
今日から聖書週間が始まります。聖書に少しでも親しむようにしましょう。


後藤神父様のお説教の概要をご紹介します。

『本題に入る前に、聖書週間のお話をします。
今日から聖書週間が始まります。
聖書は私たちにとって、とても大切なものですが、自分の家の聖書はどうなってますか?埃をかぶってはいませんか?
私たちは聖書を大事に思ってますが、頻繁に手に取ることは難しいことです。そのような現実から、聖書に少しでも親しむようにということで、聖書週間が設けられています。
聖書がいくつの書物から成っているかご存知ですか?
一般的には、旧約聖書が39、新約聖書が27で、併せて66になります。
カトリック教会では旧約聖書に7つ加えて、全部で73という数になります。
どうか、この聖書週間をきっかけに、聖書に少しでも親しんで、新しい年を迎えて欲しいと思います。

教会の暦では来週で1年が終わり、つぎの週の待降節から新しい年が始まります。
待降節が近づくと今日の福音のように終末を思い起こさせる話が多くなっていきます。
今日の福音(マタイ25・14-30)は「タラントンのたとえ」です。
タラントンはギリシアの貨幣単位であり、約20年分の賃金に相当する高額な価値になります。英語読みではタレント、つまり才能や技量を意味します。
主人からタラントンという高額な財産を預けられた僕というのは、神様から授けられた賜物(能力、才能)を持つ私たち一人一人のことを指し示しています。そして神様の恵みは何と大きいものなのかということが例えられています。
私たちは、神様が授けてくださった賜物を、喜んで預かり良いことに使っているでしょうか?福音の中で1タラントン預かった僕のように、せっかくの賜物をしまい込んでいないでしょうか?罪を犯すことを恐れて何もしないでいることは、罪を避けることはできても神様からは、「怠け者」と言われるかもしれません。
神様から授かった賜物を眠らせたままにするのではなく、それを活かし、神様と一緒に喜びを共にし、幸いな人を呼ばれるようにしましょう。』

聖園幼稚園の旧園舎が取り壊されました。やはり寂しいですね。