2021年4月3日土曜日

復活の主日

 主の御復活、おめでとうございます!



4月4日 復活の主日 福音メッセージをレイ神父様からいただきましたので、聖書朗読箇所と併せてご紹介します。


【福音メッセージ from レイ神父様】

ヨハネによる福音 20章1-9  4月4日

マグダラのマリアについて聖書で読むときには、常にイエスとの関わりで語られると知っておくことが大切です。最初の登場では、イエスは7つの悪霊からマリアを癒されました。その後、マリアはイエスに従う女性たちのグループに加わりました。

マグダラのマリアの話は私たちへのひとつの模範となります。彼女が罪人であったか、そうではなかったかはわかりませんが、はっきりしているのは、マリアがイエスに出会った人生のある時、彼の神聖さ、力強さ、愛情深さに心を奪われたということです。それは彼女の側からすると絶対的な忠誠を伴う関係性でした。彼女は最後までイエスの受難を分かち合い、そしてその死に際して、あきらめることさえ拒みました。

イエスが復活した時、最初にマグダラのマリアに現れたというのも、ですから驚くことではありません。それはあたかも彼女の忠誠と愛に対する褒美のようです。しかしそれよりもイエスはマリアに一つの使命をお与えになります。他の弟子たちに、まことにイエスは蘇りあとでガリラヤで皆に会うと知らせなさい、と告げられます。

イエスからの私たちへメッセージは「心を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」(ルカによる福音書10:27)です。マグダラのマリアは心からイエスを愛したことで、完全に具体的に実行した美しい手本です。ゆえにマリアはイエスが同様の人々を皆、報いて祝福される模範となるのです。


【聖書朗読箇所】

全能の神よ、

  あなたは、きょう御ひとり子によって死を打ち砕き、

  永遠のいのちの門を開いてくださいました。

  主イエスの復活を記念し、

  この神秘にあずかるわたしたちを、

  あなたの霊によって新たにし、

  永遠のいのちに復活させてください。

   集会祈願より

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第1朗読 使徒言行録 10章34a、37~43節


そこで、ペトロは口を開きこう言った。

「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。


あなたがたはご存じでしょう。

ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、

ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。


つまり、ナザレのイエスのことです。

神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。

イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、

悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、

それは、神が御一緒だったからです。


わたしたちは、イエスがユダヤ人の住む地方、

特にエルサレムでなさったことすべての証人です。

人々はイエスを木にかけて殺してしまいましたが、


神はこのイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました。


しかし、それは民全体に対してではなく、前もって神に選ばれた証人、

つまり、イエスが死者の中から復活した後、

御一緒に食事をしたわたしたちに対してです。


そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として

神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、

力強く証しするようにと、わたしたちにお命じになりました。


また預言者も皆、イエスについて、

この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる、

と証ししています。」



第2朗読 コロサイの信徒への手紙 3章1~4節


さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、

上にあるものを求めなさい。

そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。


上にあるものに心を留め、

地上のものに心を引かれないようにしなさい。


あなたがたは死んだのであって、

あなたがたの命は、キリストと共に神の内に隠されているのです。


あなたがたの命であるキリストが現れるとき、

あなたがたも、キリストと共に栄光に包まれて現れるでしょう。



福音朗読 ヨハネによる福音書 20章1節~9節


週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、

マグダラのマリアは墓に行った。

そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。


そこで、シモン・ペトロのところへ、

また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。 「主が墓から取り去られました。

どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」


そこで、ペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。


二人は一緒に走ったが、

もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。


身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。

しかし、彼は中には入らなかった。

続いて、シモン・ペトロも着いた。

彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。


イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、

離れた所に丸めてあった。


それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て、信じた。


イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、

二人はまだ理解していなかったのである。