2021年7月31日土曜日

8月1日 年間第18主日

レイ神父様の福音メッセージを、聖書朗読箇所と併せてご紹介します。




 【福音メッセージ】

黙想の練習のために霊的な欲求を自然の欲求に置き換えてみましょう。一般的に言うと、私たちは規則的に空腹になったりのどが渇いたりします。飲食しても数時間後には又お腹が空き、のどが渇きます。これは避けることのできない周期です。私たちの体は常に食べるもの、飲むものが欲しいのです。

精神についても同じです。一度祈っただけで霊的な欲求を永遠に満足させることはできません。イエスをただ信じてそれで永遠に満足することは不可能です。なぜならイエスへの祈りと一致はあなたの一日を通して毎日行われなければならないことだからです。

このキリスト信者としての欲求を満たすため、あなたは毎日何をしますか?おそらく毎日ミサに与ることはできなくても、信者としてキリストへの思いをいつも満たすようにしていますか?命のパンであるイエスを毎日求めますか?いつもイエスへの渇きを充分に満たそうとしますか?.

イエスを愛し従うというのは日々だけではなく、一日を通して更新しなければならないという決心です。お腹が減ったり、のどが渇いたりする度に更新しましょう。

今日はこのことを黙想します。食物や飲物への自然な欲求があったときには、絶えずキリストへのもっと深い精神的な渇望を思い起こしましょう。イエスに祈り、耳をそばだて、魂の中に受け入れることは何ものにも勝る食物です。イエスはまことの命の糧であり命の飲み物です。あなたが形作られるためのものです。イエスに人生の最も深い欲求を満たしていただきましょう.



【聖書朗読箇所】


わたしたちの飢えも渇きもご存じである神よ、

救いを求めて祈るわたしたちの集いを祝福してください。

いのちのことば、いのちのパンであるキリストに出会い、

一人ひとりのうちに生きる力が満ちあふれますように。

   B年用・試用 集会祈願より


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第1朗読 出エジプト記 16章2~4節、12~15節


  荒れ野に入ると、イスラエルの人々の共同体全体は

  モーセとアロンに向かって不平を述べ立てた。


 イスラエルの人々は彼らに言った。

 「我々はエジプトの国で、主の手にかかって、死んだ方がましだった。

 あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、

 パンを腹いっぱい食べられたのに。

 あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、

 この全会衆を飢え死にさせようとしている。」


 主はモーセに言われた。

 「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。

 民は出て行って、毎日必要な分だけ集める。

 わたしは、彼らがわたしの指示どおりにするかどうかを試す。


 「わたしは、イスラエルの人々の不平を聞いた。

 彼らに伝えるがよい。

 『あなたたちは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンを食べて満腹する。

 あなたたちはこうして、

 わたしがあなたたちの神、主であることを知るようになる』と。」


 夕方になると、うずらが飛んで来て、宿営を覆い、

 朝には宿営の周りに露が降りた。

 

 この降りた露が蒸発すると、

 見よ、荒れ野の地表を覆って薄くて壊れやすいものが

 大地の霜のように薄く残っていた。


 イスラエルの人々はそれを見て、

 これは一体何だろうと、口々に言った。

 彼らはそれが何であるか知らなかったからである。

 モーセは彼らに言った。

 「これこそ、主があなたたちに食物として与えられたパンである。



第2朗読 エフェソの信徒への手紙 4章17節、20~24節


 そこで、わたしは主によって強く勧めます。

 もはや、異邦人と同じように歩んではなりません。

 彼らは愚かな考えに従って歩 [んでいます。]

 

 しかし、あなたがたは、

 キリストをこのように学んだのではありません。


 キリストについて聞き、キリストに結ばれて教えられ、

 真理がイエスの内にあるとおりに学んだはずです。


 だから、以前のような生き方をして情欲に迷わされ、

 滅びに向かっている古い人を脱ぎ捨て、

 心の底から新たにされて、

 神にかたどって造られた新しい人を身に着け、

 真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなければなりません。



福音朗読 ヨハネによる福音書 6章24~35節


 群衆は、イエスも弟子たちもそこにいないと知ると、

 自分たちもそれらの小舟に乗り、

 イエスを捜し求めてカファルナウムに来た。


 そして、湖の向こう岸でイエスを見つけると、

 「ラビ、いつ、ここにおいでになったのですか」と言った。


 イエスは答えて言われた。

 「はっきり言っておく。

 あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、

 パンを食べて満腹したからだ。


 朽ちる食べ物のためではなく、

 いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。

 これこそ、人の子があなたがたに与える食べ物である。

 父である神が、人の子を認証されたからである。」


 そこで彼らが、

 「神の業を行うためには、何をしたらよいでしょうか」と言うと、

 イエスは答えて言われた。

 「神がお遣わしになった者を信じること、それが神の業である。」


 そこで、彼らは言った。

 「それでは、わたしたちが見てあなたを信じることができるように、

 どんなしるしを行ってくださいますか。

 どのようなことをしてくださいますか。


 わたしたちの先祖は、荒れ野でマンナを食べました。

 『天からのパンを彼らに与えて食べさせた』と書いてあるとおりです。」


 すると、イエスは言われた。

 「はっきり言っておく。

 モーセが天からのパンをあなたがたに与えたのではなく、

 わたしの父が天からのまことのパンをお与えになる。

 神のパンは、天から降って来て、世に命を与えるものである。」


 そこで、彼らが、

 「主よ、そのパンをいつもわたしたちにください」と言うと、

 イエスは言われた。

 「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、

 わたしを信じる者は決して渇くことがない。