2021年10月2日土曜日

10月3日 年間第27主日

 レイ神父様の福音メッセージを、聖書朗読箇所と併せてご紹介します。




【福音メッセージ レイ神父】

年間第27主日 10月3日

神が男を造られたとき、男には男の強さをお与えになり、女を造られたときには別の強さをお与えになりました。ですから神は,それぞれの力を用い男と女は一緒になり互いに補い合う強い結びつきの家族を望まれました。

この家族において、神は可能な限り最高の創造をされようとしました。両親がいる家庭では子供たちは恵まれた支援をうけ健全に成長します。しかし片親、または両親ともいない場合、子どもたちはある一種の道徳的、心理的な不足をもって成長し、それが神の最高の仕事をする遅れになるかもしれません。

イエスは言われます。人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。つまり結婚の結びつきとは二人が常に一体であり、一人の人間の別の部分のように働くと考えます。夫婦は異なる能力や育ちに関わらず調和して暮らすのです。頭は首なくして、首は頭なくしては機能しないように、結婚生活において男女もそのようであります。

イエスははっきりと結婚は人によってではなく、神によって造りだされたものであると宣言されました。ですから男女が結ばれようと決心するときには神からの祝福をまず求め、教会において主がおられる中、最終的に厳粛のうちに婚姻の式を執り行われねばなりません。イエスは又、神が結び合わせてくださったものを人は離してはならないと戒められます。どの男にも女にも壊すことをさせないようにしましょう。ですから故意に悪意をもって正当な婚姻を潰そうとする、その男、もしくは女は神の怒りに直面するでしょう。

それが神からの制度でありますので、私たちは力を尽くして聖なる結婚制度を守りましょう。神はあなたの妻、夫と結婚生活の中で主が命じられた仕事をしながら伴に生涯暮らすことを求められます。

結婚生活において多くの難題に直面している夫婦に主の祝福がある事を祈りましょう。結婚制度は今、多方面から悪の力による攻撃を受けています。彼らがこれらの難題に打ち勝つための強さと、そして結婚がゆるぎないものになるよう、主よあなたの慈しみをお与えください。

Homily for October 3, 2021

27th Sunday in Ordinary Time Year B

When God created Man, He gave him the strengths of man and when He created the woman, she was given her different strengths too. So, with each one’s strength, God intended a man and a woman to come together and complement and supplement each other and make one very strong institution of a family.

It is in this family, that God intends to bring up His creation in the best way possible. When the father and mother are present in the family the children tend to grow wholesomely with the best support. But when one parent is absent or even all, the children grow up with some sort of moral and psychological deficiency which may hinder them from doing God’s work in the best way possible.

Jesus says that the man shall leave his father and mother and be joined to his wife and become one flesh, He means that the institution of marriage is supposed to be in congruency all the time, it is supposed to work like the different body organs in a human being. The husband and the wife are supposed to live in harmony despite their different strengths and upbringing. Just the same way the head cannot function without the neck and the neck without the head, so is man and woman in the institution of marriage.

Jesus rubber-stamps the fact that marriage is not an institution invented by man, but an institution invented by God. So when man and woman decide to get married, they have to first seek blessings from God and finally solemnize the marriage in the presence of the Lord, in the Church.

Jesus also warns us that whatever God has put together in marriage, let no man or woman ruin it. So, anybody who intends to deliberately and maliciously put asunder any lawful marriage union, then he/she will face the full wrath of God.

Let us safeguard the institution of holy marriage with all our might and strength as it is a God sent institution. God intends that you may live together with your wife and husband all the days of your lives doing God’s work that He has assigned to you inside the marriage.

Let us pray that the Lord God will bless the couples who are facing so much challenges in their marriage. The institution of marriage is being attacked from all corners by the forces of the evil one. Give them Your Graces and strength to overcome all these challenges and may their marriages stand. Amen.



【聖書朗読箇所】


いのちの与え主である神よ、

あなたは人が孤独のうちに生きるのではなく、

互いに支え合い、助け合って生きることをお望みになりました。

きょう、キリストのもとに集められたわたしたちに、

あなたの満ちあふれる愛を注いでください。

   集会祈願より


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第1朗読 創世記 2章18~24節


 主なる神は言われた。

 「人が独りでいるのは良くない。

 彼に合う助ける者を造ろう。」


 主なる神は、野のあらゆる獣、

 空のあらゆる鳥を土で形づくり、

 人のところへ持って来て、

 人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。


 人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。

 人はあらゆる家畜、空の鳥、

 野のあらゆる獣に名を付けたが、

 自分に合う助ける者は見つけることができなかった。


 主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。

 人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、

 その跡を肉でふさがれた。

 そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。

 主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、

 人は言った。

 「ついに、これこそわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。

 これをこそ、女(イシャー)と呼ぼう

 まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」

 こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、

 二人は一体となる。



第2朗読 ヘブライ人への手紙 2章9~11節


 「天使たちよりも、わずかの間、低い者とされた」イエスが、

 死の苦しみのゆえに、

 「栄光と栄誉の冠を授けられた」のを見ています。


 神の恵みによって、

 すべての人のために死んでくださったのです。

 というのは、多くの子らを栄光へと導くために、

 彼らの救いの創始者を

 数々の苦しみを通して完全な者とされたのは、

 万物の目標であり源である方に、

 ふさわしいことであったからです。


 事実、人を聖なる者となさる方も、

 聖なる者とされる人たちも、

 すべて一つの源から出ているのです。

 それで、イエスは彼らを

 兄弟と呼ぶことを恥とされないのです。



福音朗読 マルコによる福音書 10章2~16節


 ファリサイ派の人々が近寄って、

 「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」

 と尋ねた。

 イエスを試そうとしたのである。


 イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」

 と問い返された。

 彼らは、

 「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」

 と言った。


 イエスは言われた。

 「あなたたちの心が頑固なので、

 このような掟をモーセは書いたのだ。

 しかし、天地創造の初めから、

 神は人を男と女とにお造りになった。

 それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、

 二人は一体となる。

 だから二人はもはや別々ではなく、一体である。

 従って、神が結び合わせてくださったものを、

 人は離してはならない。」


 家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。


 イエスは言われた。

 「妻を離縁して他の女を妻にする者は、

 妻に対して姦通の罪を犯すことになる。

 夫を離縁して他の男を夫にする者も、

 姦通の罪を犯すことになる。」


 イエスに触れていただくために、

 人々が子供たちを連れて来た。

 弟子たちはこの人々を叱った。


 しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。

 「子供たちをわたしのところに来させなさい。

 妨げてはならない。

 神の国はこのような者たちのものである。


 はっきり言っておく。

 子供のように神の国を受け入れる人でなければ、

 決してそこに入ることはできない。」

 そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。