2022年1月1日土曜日

1月2日 主の公現

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

レイ神父様の福音メッセージを聖書朗読箇所と併せてご紹介します。




【福音メッセージ レイ神父】


「公現」とは現れるという意味です。そして「主の公現」とは東方の三博士たちだけでなく、象徴的ですが全世界にイエスが現れたということです。ユダヤではない外国から旅してきた博士たちは、イエスは全ての人のために来られて、あがめられると明らかにしました。

博士たちは占星術を学んだ賢者であり、メシアが来るというユダヤ人たちの考えを知っていました。彼らはその日の出来事をよくわかっていたでしょうし、ユダヤ人のメシア信仰に興味があったことでしょう。

神はキリストを賛美するために彼らを招き、博士たちが親しみを持っているものを用いました。星です。博士たちは星のことを理解していましたから、この新しくめずらしい星をベツレヘムの上空に見た時、何か特別なことが起こっているとわかりました。まず、私たちがここから学ぶことは、神が私たちを招かれる時、なにか私たちがよく知っているものを使われるということです。神があなたを招かれる時に使われる「星」をみつけましょう。思いのほか身近にあります。

二つ目に注目することは、博士たちが幼子であるキリストの前にひれ伏したことです。彼らは完全に幼子の身元に命を投げ出し拝みました。そのことは私たちへの大変よい手本となりました。外国からの占星術学者たちがこのように深い意味ある方法でキリストを礼拝しに来ることができたのなら、私たちも同じようにしなければなりません。たぶん、文字通りこの日、祈るときには博士たちに倣ってひれ伏すか、または、少なくとも心の中での祈りでそのようにすることができるでしょう。あなたの命を完全にゆだねてイエスをあがめましょう。

最後に、博士たちは黄金, 乳香、没薬を持ってきました。私たちの主に捧げられたこの三つの贈り物は、この幼子が罪から私たちを救うために亡くなる神聖な王であると彼らが認めたこと示します。黄金は王のため、乳香は神への焼香のため、そして没薬は死に逝く者のために用いられます。ですから博士たちの礼拝はこの幼子が誰であるかという真実に基づいています。もし私たちがキリストを正しく拝もうとするならばこの3つのやりかたであがめなければならないのです。



【聖書朗読箇所】


すべての民の光である父よ、

   あなたはこの日、

   星の導きによって御ひとり子を諸国の民に示されました。

   信仰の光によって歩むわたしたちを、

   あなたの顔を仰ぎ見る日まで導いてください。

   集会祈願より


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第1朗読 イザヤ書 60章1~6節


起きよ、光を放て。

あなたを照らす光は昇り

主の栄光はあなたの上に輝く。


見よ、闇は地を覆い

暗黒が国々を包んでいる。

しかし、あなたの上には主が輝き出で

主の栄光があなたの上に現れる。


国々はあなたを照らす光に向かい

王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。


目を上げて、見渡すがよい。

みな集い、あなたのもとに来る。

息子たちは遠くから

娘たちは抱かれて、進んで来る。


そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き

おののきつつも心は晴れやかになる。

海からの宝があなたに送られ

国々の富はあなたのもとに集まる。


らくだの大群

ミディアンとエファの若いらくだが

あなたのもとに押し寄せる。

シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。

こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。



第2朗読 エフェソの信徒への手紙 3章2,3b,5~6節


あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、

あなたがたは聞いたにちがいありません。


秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。


この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、

今や“霊”によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。


すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、

約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、

同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。



福音朗読 マタイによる福音書 2章1~12節


イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。

そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、

言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。

わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」


これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。

エルサレムの人々も皆、同様であった。


王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、

メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。

彼らは言った。

「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。


『ユダの地、ベツレヘムよ、

お前はユダの指導者たちの中で

決していちばん小さいものではない。

お前から指導者が現れ、

わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」


そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、

星の現れた時期を確かめた。


そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。

わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。


彼らが王の言葉を聞いて出かけると、

東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。

学者たちはその星を見て喜びにあふれた。


家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。

彼らはひれ伏して幼子を拝み、

宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。


ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、

別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。